僕らが知らなかったものづくりの世界・技美術館 Waza-Museum 長野県職業能力開発協会技能振興センター

ととのえる 03 どうしたらなれるの?「整える」職人

徳武初男さん

ディレクター
徳武初男さん
フレックスジャパン

ドレス・カジュアルシャツやレディスシャツ、ジャケット、ベスト、ニット製品の製造・販売を行う長野県千曲市のメーカー。本社工場や九州工場などの国内工場のほかに海外にも生産拠点をもち、各工場のよさを活かした製造を行っています。

http://www.flexjapan.co.jp

どうやったらこの仕事に就けるの?
縫製技術には「布はく縫製技能検定」などの検定がありますが、縫製工になるためには、特別な試験や資格は必要ありません。縫製専門の工場やアパレル・メーカーに就職して、現場でミシンの使い方、縫い方を覚えていきます。半年ほどで、ある程度、1人でミシンが扱えるようになります。
ただし、デザイナーやパタンナーなどの企画の仕事に付く場合は、服飾の専門学校で勉強して、技能を身につけてアパレル・メーカーなどに入るのが一般的です。
どんな人が向いている?
熟練した技が必要なこの仕事は、年齢に関係なく一生続けることができるもので、ものづくりが好きな人は向いています。また、よりよいものを作るためには根気強く1つのことに集中する力が大切なので、コツコツと努力を重ねることができる人にも向いています。なお、ファッションが好きな人は企画の仕事が向いています。
この仕事のやりがいは?
何工程も一人で担当するので覚えることが多く、男性シャツは1mm違えば品が違ってくるほど繊細なので大変な面もありますが、一度技術を身につけると、いつまでも現場で活躍することができます。また、縫製工は海外工場に行って、管理者として教えることもできます。
シャツの魅力は?
最近は凝ったバイピングや二重衿のものなど、シャツの種類が増え、着合わせが楽しくなりました。スーツやネクタイとのバランスを考え、色が柄で個性を表現できるのがシャツの魅力です。シャツ一枚でもおしゃれに決まりますし、ネクタイやピンズなどの小物で遊ぶこともできます。
有賀弘隆さん

パティシエ
有賀弘隆さん
ペストリーブティック
ストーリー

長野県上田市の洋菓子、焼き菓子専門店。中学生の時に見たテレビ番組のパティシエに憧れてこの道を志し、専門学校を卒業後、国内外で修業を積んで数々の受賞歴を誇るオーナーパティシエの有賀さんが、芸術的なケーキを生み出しています。

http://www.pb-story.jp

どうやったらパティシエになれるの?
パティシエになるには、専門学校に通って視覚を取得するイメージがありますが、免許は必要ありません。高校を卒業後、すぐにケーキ屋さんに入って、掃除や下準備などの基本から学んで修行を積む人もいます。一人前のパティシエになって自分のお店を持つまでには、平均10年かかると言われています。
どんな人が向いている?
長時間立ちっぱなしの体力仕事で、バレンタインやクリスマス、卒業式のシーズンなどは睡眠もままならないほど忙しいので、まずは根性が大切です。また、何度もくり返しお菓子を作って覚えるので、物事を深く掘り下げ、探究心がある人が向いています。そして、飾り付けには美術が得意といったセンスのよさが生かされ、計量や計算には数学や暗算の力が生かされます。細かい作業なので、細部まで気遣いができる人にも向いています。何より、挨拶や返事、礼儀を大切にするといった人間としての基本ができていることがもっとも重要です。
この仕事のやりがいは?
自分が思い描いて表現したものが「おいしい」といって感動してもらえ、感性を揺さぶるものづくりができる喜びがあります。そのためにも、美味しさだけではなくシチュエーションに合わせたお菓子作りをすることが求められます。だから、お寿司やフレンチ、中華など、幅広い食事を味わい、味覚を育てておくことも大切です。そうすることで、世界を見つめ、自分の立ち位置を考えることができます。
この仕事の難しさは?
簡単な材料を使っておいしく作ることが最も難しいのですが、その分、うまくできた時の感動はひとしお。ただ、先輩・後輩の上下関係が厳しく、一生懸命作っても、美しくなかったりおいしくなければ怒られることもあります。そして、浅はかな知識では一流にはなれませんので、常に勉強して自分を磨いたり、世界の多くの物事を知ってセンスを向上させていく必要があります。
  • 01 服を整える「アパレル職人」の仕事
  • 02 ケーキを美しく整えるパティシエの仕事
  • 03 どうしたらなれるの?
  • 技能五輪・アビリンピック
  • 技能検定
  • ワザビとは?