
額装師
モリヤコウジさん
FLATFILE
長野市・善光寺門前にある古い長屋を改装した「額縁屋+ギャラリー」FLATFILEを営むモリヤコウジさん。作品を引き立てる額縁をオーダーメイドで制作、販売しているほか、ギャラリースペースとして企画展などを随時開催しています。
- どうしたらなれるの?
- 額縁を作ること自体は、基本的な木工の技術さえあれば誰にでもできると思います。ただ、額縁に入れることで作品をより魅力的に見せることが「額装」なので、美術、特に絵画や写真に対する知識や熱意が必要ですね。
- どんな人が向いている?
- 額縁屋といっても、私のようにオーダーメイドで制作する人もいれば、既成品の額を作る人、作品にあう額を既成品の中から選んで額装する人などさまざまなんです。私の場合は、絵画と関わる仕事がしたかったというのが大きいですね。
- この仕事のやりがいは?
- 額縁に作品を収めると、もとの状態よりも作品のよさが引き立っている、自分の予想よりもはるかに引き立っている。そう実感できたときは本当に楽しいですよ。また、額縁がきっかけとなってさまざまな作家さんと出会えるのも魅力です。
- この仕事の難しさは?
- 額縁はまず「作品ありき」。あくまでも中に入れる作品が主役です。そこが額縁の独特なところだと思います。いちばん緊張するのは、額装するときのように実際に作品を扱うとき。もし作品を汚してしまったら、壊してしまったらどうしようと、とにかく緊張の連続ですよ。